第2回情報リテラシーシンポジウム報告レポート
リテシー有識者会議
今般、青少年が安全に安心してインターネットを利用できるようにするための施策に関する基本計画が変更となり、 新たな基本計画が策定されました。
この策定にともない、ネットリテラシーにおける支援が急務となっております。 当団体はインターネットを安心・安全に利活用し、ネットリテラシー支援を行う、 産・官・民・学連携の非営利活動法人であり、 安心・安全にインターネット等を利活用することにおける支援として、 さらなる建設的な提案及び活動を行うこととし、幅広く関係者の意見を聴き、 質疑応答を通じた意見交換をする場として、同シンポジウムとしては、第2回目となります、 産・官・民・学連携の有識者会議を開催いたしました。
第2回の会場提供をいただきました株式会社サイバーエージェントの外観風景です。
有識者のお考えを箇条書きにし一部公開いたします、みなさまのご参考になれれば幸いです。
情報リテラシーについてどう考えているか?
- 弁護士としては子供・学生についてはいじめの問題に関わることもあるので取り組むべきだと考えている。
- パソコンよりも携帯で悪口を書き込む人が多い。更には都心よりも地方の方が携帯で書き込む人が多い。
- 行政としては名前を出さずに加害者・被害者共にリスクを少なく解決しようとしている。加害者のコントロールに視点を置いている。
- 教育としても取り組んでいる。学校でセミナーを開いて情報モラルの教育を進めている。
- パブリックな物が個人化する事により色々な問題が発生している。子供がネットで世界にすぐに飛び込める環境。そこでお金を払うやり取りも発生してしまう。
- 子供の教育を学校に任せきっているのが問題。家庭でしっかりと教育できていない。 地域社会などの関係性も希薄になっている。地域社会を含め家庭で教育していかなくてはならない。海外では子供に向けて、テレビ番組の規制もしている。学校と親を教育して行かなくてはならない。
「リテラシー支援」を中心に各々、紙に書いて1対1で説明・相手の考えを理解し発言
- 社会全体でリテラシー支援をしていかなくてはならない。 遊びにもルールが必要。平和を目指すならルールが要る。
- マスコミや企業は利益を追求してしまうから学校・家庭それぞれにルールを作り規制して行く事が必要。 親は子供が勝手にネットでお金を使っていると言っているだけ。そこにルールを作り親からも教育していく。
- 親もゲーム等、実状を知らないと対応出来ないのではないのか? 子供のいじめのディスカッションにリテラシーを加えられたらよいのではないか?
- 強制力を持たせるには官の力が必要なのではないか?
- 情報と体験を与えるのが必要。いかにして与えていくのか?
- 教育というのは生きている間、ずっと教育なので学校12年間だけ限らない方が良いのではないだろうか? リテラシー育成を大人になっても様々な所で与えるタイミングが必要。知識とスキルが必要。
- 子供(家庭)からの教育。 なかなか家庭への教育は親への教育が難しい。ネットへのアクセス方法が多様化し様々な機器もあるので 機械の使い方などの講習も必要なのではないか?
- 携帯販売会社・キャリア会社・ネットサービス会社等がリテラシーを支えていく。 行政から学校への支援、そこから家庭への支援。児童福祉施設への支援等。
今の教育では「1+1=2」を教えていて「2=?」を教えていない。社会に出るとこちらの方が必要
- 学校や地域で講演会や講習会などをやる事はできても人が集まらない。重要な事だと思いながらも、なかなか来ない。
- 国と企業の垣根がある。それをどう克服していくのか?
- TV番組などでアピールしていくか?
- 興味の無い人へ知らせる為には学校や会社で教える事が良いのではないか? 時間はかかるだろうが、地道に広めて行く。
- 利用者は被害者にも加害者にもなる。
- とりあえずターゲット(子供・保護者)を決めて学校等で教えていく。それには、いかに情報を届けるのか?
取りまとめず、ご出席いただいた方の発言をランダムに掲載させていただきました。
編集後記
日本国は、憲法が言論の自由を認めていることから、原則行政不介入です。 しかし、もし、国や法が介入するときがくるとしたら、なぜ必要なのか、 誰が必要としているのか、 どう、必要なのか、 なんのために必要なのか、みなさかんはどうお考えになるでしょうか。