ネットコミュニケーション、トラブル回避戦略報告レポート
去る、2012年4月8日、練馬区教育委員会委託事業、こども安全学習講座の一環として、 「ネットコミュニケーション、トラブル回避戦略」が開催され、小さなお子様からご年配の方まで幅広くご参加いただきました。
最初に登壇いただいたのは、災害時の携帯利活用等の展示パネルをご用意いただいた、 東京消防庁の隊長(消防指令補)でした。 東日本大震災を経験し、消防における情報リテラシーの意識向上の必要性について、ご挨拶をいただきました。
次に弁護士の峯岸孝浩氏からインターネット関連のトラブルについて、 「果たして法で解決できるのか?」というテーマで、弁護士としての視点での講話がありました。
トラブル事例、適切な対応方法、被害にあってしまったときの対処方法、 裁判所から届いた書類に注意することなどが盛り込まれた内容で、「予防は簡単、被害回復は困難」 「万一何かあったら、必ず消費生活センターや弁護士に相談をしてほしい」というメッセージが込められていました。
出席者から、 詐欺の手口が印象に残った、なんでも法律で解決できるものではないということと、 裁判所の資料は目を通すといったことが印象に残ったという感想をいただきました。
次に株式会社ディー・エヌ・エー 西 雅彦部長による「情報リテラシーとサイト健全化に向けた取り組みについて」と題して、 個人情報記載によるトラブル、誹謗中傷・荒らし・チェーンメール、サイト外トラブルについて 具体的な対策を実機を使用しての講話がありました。
注意喚起を促すとともに、家庭でのルール作りついてもアドバイスがありました。
参加者からは、 荒らしやいじめの具体的な例をみたのは、はじめてで、事例をみてはじめて「荒らし」というものを認識でき、 荒らしとは、喧嘩ではなく、いわれのない誹謗中傷であることを知ったという感想がありました。
さらに困ったときにいかに運営者側が、誠意ある対応やサポートをしてくれるかということが、 安心・安全なインターネットを使用する場合には不可欠という声もありました。
同ディー・エヌ・エー 西 雅彦部長は、「私たちのSNS/ソーシャルゲーム業界には、まだまだ整備が必要な点がございますが、個社や業界の努力により改善できる点がまだあると考えています。 ソーシャルゲーム市場の健全な発展と安心・安全に楽しめる環境のさらなる向上を目指します。」と表明されていました。
NPO法人WEBREIGOは、すぐれたコーポレート・ガバナンスを推進していく企業と これからも協力しつつ、 監督官庁ならびに、サイバー警察や事態を深刻に捉えつつある管轄の警察署等とも連携し、 安心・安全なインターネット利活用の整備事業を推進していく所存です。
講師プロフィール
峯岸孝浩
埼玉弁護士会所属 / 武蔵浦和法律事務所 代表弁護士
<問い合わせ先>
NPO法人WEBREIGO(info△web-reigo.com △を@に変更してください)
西 雅彦
株式会社ディー・エヌ・エー カスタマーサービス部長
ディー・エヌ・エー - DeNAのリポートページです。
編集後記
ネットの世界は不特定多数の方が閲覧されていることを認識しなければなりません。書き込みをしてしまったことは、 掲示板やネット上から削除したとしても、人の記憶からは消すことができません。 インターネットは匿名ではありません。 自分がされて困ることを人にもしない。それが、トラブルを回避でき、自分も相手も守ることにつながります。
もし、なにかのトラブルにあってしまったら、一番の解決策は、トラブルの多いサイトやサポートがない、 さらに、健全化へ取り組む姿勢のないサイトを利用しないことです。
みなさんの未来を守ってくれる世界で大きく羽ばたいてください。 そのための努力をわたしたちは惜しみません。