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情報リテラシーシンポジウムからキャリア教育支援へ

来る2013年3月19日、 第3回目となりましたリテラシーシンポジウム。 今回は千代田区社会福祉協議会において開催されました。

当日はおりしもの強風で電車の運行停止や延滞などから当日お越しになれない方が多く、 初めての参加者もいらしたことから、ソーシャルプラットサービス及びネットコミニュケーションサービス等を運営されている参加者の株式会社ディ・エヌ・エーの西 雅彦部長より、 現状及びネットにおけるリテラシー解説についてお話していただきました。

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パワーポイントで、解説後に参加者の質問に答えるディー・エヌ・エーの西部長

人々がそれぞれのもつ課題に主体的に関与するためには、本質を理解して適切に判断できるように、 高い「リテラシー」が必要です。

中でも、多様な意見の存在を知り合意形成につなげる活動としてのリスクコミュニケーションの重要性が高まっています。

会場は、参加者同士互いにインターネットについて理解・関心・意識を深めつつ、リスク等の事例を知り、 その理論と実践的対応をディスカッションする場となりました。

概要としては、 人とつながってゲームができることが人気の秘密とし、一方で出会い系根絶への呼びかけ、 トラブル回避のための悪質な書き込みとその対応、強制退会 までの流れの説明がなされました。

罪の意識が薄く、まだ匿名を信じている人がいる。 トラブル回避のアドバイスとしては、リアルでもダメなものはネットでもダメというもの。

今回初めてご参加いただいたリスク管理においては意識の高い企業から、インターネットにおけるビジネスモデルへの鋭い質問が多く、 教育の視点とはまた若干相違するビジネスの視点での興味深い分析を知ることができました。

千葉大学の先生からは各参加者がそれぞれ手にするITツールに注視され、用途や使い分け、利便性について質問がなされました。 スマートホンの普及に伴い無料音声通話ができるアプリの説明もあり、参加者同士、実際に使用感を確かめるなどして、 新たなツールについては、関心の高さを物語っていました。

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興味深くメモを取る千葉大学の先生

3回のリテラシーシンポジウムを通して、 児童・生徒にリテラシーについての理解・関心・興味をもってもらうためには、 どのようにアプローチしていくことが最良であるのかを考えてきました。

切り口が「情報」の授業的なものになってしまうと、 授業枠を超えての情報付与が難しくなることと。 時間の制約のある児童・生徒の自主参加が難しいこと等を鑑み、児童・生徒の目線に立ったスタイルを模索。

情報リテラシーとキャリア教育支援をセットで推進するという展開になりました。

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生徒が、将来、社会的・職業的に自立し、社会の中で自分の役割を果たしながら、 自分らしい生き方を実現するための力が求められています。

この視点に立って日々の教育活動を展開することこそが、キャリア教育の実践の姿です。 生徒や学校が、職業や人生選択のために情報を収集することはまさにリテラシーであると考えます。

リテラシー教育とキャリア教育そしてインターネットの利活用をコミットさせることによって、1ランク上の情報提供ができればと願っています。

リテラシー教育及びキャリア教育支援さらにIT事業に関心のある学校及び優良企業のご参加を心からお待ちいたしております。

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