技術リテラシー、プロの技術「脚本家吉本昌弘」
渋谷区恵比寿にある読売新聞社主催、日本テレビ文化センター・よみうりカルチャーにおいて、「相棒」などの 人気作家、脚本家の吉本昌弘氏による脚本のノウハウ講座が開設されました。
会場は恵比寿の駅ビルの中にあり、天候に左右されることなく、快適に教室に足を運ぶことができます。
同講座は、吉本昌弘氏がテレビ、映画のシナリオ(脚本)について、 テーマの見つけ方や生きた台詞の作り方などを撮影現場に飛び込み、 実践的にシナリオを学んだノウハウを提供するというものです。
吉本氏の近年の活躍は、「アイシテル・海容ー」(日本テレビ)で東京ドラマアウォード2009作品賞グランプリ受賞し、 「なぜ君は絶望と闘えたのか」(WOWOW)で文化庁メデァ芸術祭大賞を受賞しました。
さらに、「相棒」「水戸黄門」「平塚八兵衛の昭和事件史・刑事一代」「高校生レストラン」など人気番組のシナリオも手がけています。
直近では、2012年11月9日(金曜日)に放送された
フジテレビ「金曜プレステージ」枠の松本清張没後20年特別企画ドラマスペシャル第3弾「疑惑」です。
何度か、映像化されている作品ですが、ラスト、吉本昌弘氏ならではというポイントがありました。
そんな吉本氏にお会いするべく、渋谷の恵比寿にお邪魔してみました。
何故この講座を選択されたのか受講生の方に質問をしてみると、「相棒の大変なファンで台詞を何度も聞いた、それを書いた人に会ってみたかった」 とか、「他でもシナリオを勉強していて、引き続き学びたいと思った」とか、「講師のファン」という言葉もありました。
吉本氏によると「シナリオは設計図です」と、構成と台詞で成り立っており、1つのシーンがあるとすると、このシーンで何ができるか、考える、選ぶというのです。 ここにもリテラシー技術を発見することができました。
そのノウハウの1つをご紹介してみましょう。 説明台詞が多いと、心に思っていることは表せない。 でも説明しないとうまく伝わらないときがあります。
そういうときには相手に訪ねさせるという手法を使います。 質問させて答えることによって、ストーリーを進めていくのです。
3つ質問を続けると説明くさくなりますので、バラして応えたり、あえてしゃべらせないというのも一つの技です。
役者さんの表情で観るということです、表情も台詞の1つということですね。
キャラクターができていないと、台詞が生きてきませんし、動きません。 このキャラの人がこういうことを言うか、とか、3人登場人物がいても、その3人が台詞だけでみたときに、 3人の人格の区別がつかないのもダメです。
脚本の醍醐味は、自分のいいたいことを台詞にたくせるということがあります。 また、文章でアクションがつくれることにあります。
シナリオとは?
シナリオに必要なものは?テーマの見つけ方
シナリオを書くということ 生きた台詞
みなさんもプロの技術を学んでみませんか。
まだまだお申込み可能です。