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「ウルトラマンの時代」わくわくを伝える姿

講座画像

日本を襲った未曾有の大震災から10ヶ月、2012年1月22日(日曜日)「ウルトラマンの時代」講座が横浜市で行われた。

主催、読売・日本テレビ文化センター。
同取締役センター長は、元、読売新聞社・社会部記者の斉藤勝久氏。東京地裁の記者クラブ、宮内庁記者クラブ等を歴任した、筋金入りの社会部の記者だ。

その記者生活は、読売本社に出社するのは月にほんの数回であり、生活のほとんどを記者クラブに詰めたという、いわゆる番記者だ。

斉藤勝久氏は「事実は円に近づく」と記者の報道する姿勢を形容してみせた。
最終的には円だが、その形は時に表現の仕方によっては、ひし形だったり六角形だったり、その出来上がった形に、批判があるのかもわからないが、それがジャーナリズムだ、と。

新聞構成における5分の4は、ブレスリリースではあるが、その中に嘘はないのか、次のヒントはないのかと探るのも記者の目だ。
取材で構成され、裏も複数必ず取る。事実にこだわる。それが責任ある自由を追求する使命に対する信頼であり、その積み重ねが、2010年7月の朝刊部数は全国で1001万4997部、全国紙第1位となって表れているのだ。
実にデータベース「ヨミダス文書館」に採録された読売紙面掲載記事の本数は、 1986年9月からの記事、532万8770本(2010年9月30日現在)が蓄積されている。

その記事1本、1本が彼らの取材によって書かれたものであり、書かれた記事の全てが 採用されるわけではなく、編集長・整理記者によって振るい落とされ残った数なのだ。

特ダネといわれる、真実を追究する情報への信頼は、正確かつ公正な報道と良識ある取材から生まれているのである。
その読売新聞社の完全子会社として「読売・日本テレビ文化センター」は誕生した。
「よみうりカルチャー」というのは、同社の愛称である。

よみうりカルチャーは、文化事業の一端としてスタートした。 そのコンセプトは生涯学習における文化の伝承である。

「なぜ今、ウルトラマンなのか。」そんな質問をよみうりカルチャー横浜の今津 裕氏にぶつけてみた。

今津 裕氏は、よみうりカルチャーの歴史は30年以上になり、時代をテーマとして考えてみたところ、昭和として連想されたのが、ウルトラマンだったという。
講座を企画する時にまず考えることは、受講者の方に「驚き」を感じてもらいたいということ。
「こんなのみたことない、こんな講座は、はじめて」そこから人々の好奇心が芽生えるのではないか、それはやがて、わくわくした楽しさにつながっていくとのではないかと考えているという。

それはまた、今津氏がウルトラ世代であったからともいえる。「ウルトラマン」の最終回、第39話「さらばウルトラマン」は、強力な怪獣に倒されたウルトラマンが、同僚とともに故郷の星へ帰っていくというドラマである。 M78星雲に帰るウルトラマンを見て涙をこぼし、星空を見上げた子供たちは多かったという。

目標に向かって、猛烈に努力する情熱とがんばり
どんなものにも興味を持つ好奇心と、常に夢を持っている明るい気持ち
周囲の人々や、子供達に対する限りない愛情
それらを特撮の神様円谷英二はずっと持ち続けていきたかった。
それを伝えたい。そんな男たちの真摯な想いがフジアキコ隊員こと、ウルトラの女神「桜井浩子」さんを動かした。

桜井浩子さんは、「自分はウルトラマンからたくさんのことを学んだ。自分に何かできることがあれば、どんなことでもやってみたい」と日頃から考えていた。

夢のコラボレーションが誕生した瞬間だった。 その橋渡しを行ったのがNPO法人ウェブレイゴである。

ウルトラマンを語るにおいて桜井浩子氏なくしては、はじまらないだろう。 現在桜井浩子さんは『ウルトラQ』、『ウルトラマン』に出演した女優にとどまらず、円谷プロダクションのコーディネーターでもある。

講義に先立って、「先生と言われるのはイヤ。私はいろいろな要素を統合したり調整したりするコーディネーター。一つにまとめ上げることが好きだから」と注文があった。それが桜井浩子さんの伝える姿勢である。
ウルトラの精神をきちんと伝えて行きたい。それが信念だ。

円谷プロダクション、読売新聞という大看板と、インターネットを駆使しながらも、真の伝えたい想いを一番美しく表現するのはどうしたらいいのか、考え続けている我々ウェブレイゴは彼らと同じ方向を見ることができた。

その想いを受け取ってくださったのが、リアルに受講料を払ってきてくださるゲストのみなさんだ。

驚くことにゲストの中に朝日新聞社の記者の姿があった。 よみうりカルチャーセンター長の斉藤氏は、「仮に他紙の記者の方でも全然かまわない。全てオープンです」と発言はされてはいたが。

朝日新聞の記者の方は記者だが、今日は料金を払って来たという。それは円谷プロダクションへの関心の高さと、新聞社同士としての敬意を物語っており、「凄いイベントだ」と思わずにいれらないシーンだった。

親子で参加してくださったゲストの方、ウルトライベントがあると必ず参加するという熱心なファンの方、講座の最中、みなさん笑ったり、手を叩いたり、うんうんと何度も首を縦にふりながら一言も逃すまいと背筋をピンと伸ばして、あるいは身を乗り出して、聴講される姿に感動を覚えた。

好きな人の好きな言葉、好きな話を聞くためには遠方からでも、時間をかけても、そしてお金をかけても惜しくない。

人の興味、好奇心、わくわくしている姿がまさにそこにあった。

興味のある方の次回講座参加をお待ちいたしております。受講は1回限りでも受付可能です。

【日時・テーマ】

【場所】

よみうりカルチャー横浜 (横浜市西区高島2-18-1 横浜新都市ビル9F)

【お申し込み・お問い合わせ】

よみうりカルチャー横浜:045-465-2010

詳細リンク
円谷プロダクション公式サイト

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