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変化を恐れないモバゲー

モバゲーとは、2006年に株式会社ディー・エヌ‐・エー(創業は1999年3月4日)が開始したソーシャルプラットホームにおけるゲームサービスである。

2011年6月には会員数は、2971万人を突破している。

現在の主力ゲームは、怪盗ロワイヤル(世界各地でのミッションや、他の怪盗とお宝をめぐって争いながらコンプリートを目指す)ゲームや農園ホッコリーナ(野菜や動物を育て、あなただけの農園をつくる)ゲームなどがある。

著しい成長を遂げているモバゲーだが、 モバゲー提供者の株式会社ディー・エヌ‐・エー(DeNA)は、スタートから紆余曲折なく、成功を収めたわけではない。

創業当初4年間にわたる赤字の時期を踏んでいる。(2013年時点、資本金103億97百万円、東証一部上場)

DeNAが、躍進した秘密とはなんであろうか?

2013年4月、DeNAはキャリア教育支援の一環として、区内私立高校において「会社が求めている人材」と題して経営企画本部広報部長の金子哲宏氏と、マーケティング本部カスタマーサービス部長西 雅彦、両氏による講演を行った。

その様子からDeNAが躍進した道程を垣間見ることができた。

1つの会社に信念を持ち、生涯務めるという素晴らしいスタイルもあるが、 僅か14年で急成長を遂げた同社は、これからの時代に必要な「変化を恐れない生き方」を伝えたいという。

それは同社が突き進んできた企業ノウハウともいえた。

ディー・エヌ・エー14年の成長物語

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最初に登壇したのは、経営企画本部広報部長の金子哲宏氏である。 DeNA創業者の話から、14年の成長物語を解説し、自身のキャリアを重ねてみせた。 生徒たちに、会社を支える男たちの生き方の事例を披露した。

DeNA誕生と成長

DeNAは1999年、南場智子氏により設立された。 南場氏は、厳格な父親に育てられ、津田塾大学を卒業後、 コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーに就職した。

マッキンゼーのパートナー(共同経営者)になるまでに至ったが、 コンサルタントとしてではなく事業に直接関わりたいという欲求が強くなり、自ら起業する道のりを選んだ。

最初に開始した事業は、ビッダーズというインターネットオークションサービスだったが、ヤフーオークション(現ヤフオク)と競合していたこともあり、苦戦を強いられ、 4年間は赤字のままであった。

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ビッダーズの黒字化とその後、2004年モバイルサービスに事業の基軸を移したことにより、 DeNAの企業規模は拡大した。

特に、2006年携帯ゲームサイトのモバゲーの開始と、その後立ち上げたソーシャルゲームにより、DeNAは急成長を遂げた。

ソーシャルゲームの他のプレイヤーとコミュニケーションしながらゲームをするというスタイルが利用者の中で 人気となり、爆発的に利用者が増加したのである。

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DeNAは、2011年よりプロ野球チームの「横浜DeNAベイスターズ」のオーナー会社となり、 さらに、2013年ヱスビーから陸上チームを受け入れ、 「DeNA Running Club」を創設した。企業としてスポーツを通じて、社会への積極的参加を試みている。

DeNAとキャリア

金子氏とDeNAの出会いは、金子氏が早稲田大学を卒業し、新卒採用の証券業界から第1回目の転職を小売業界にとげ、さらにもっと面白いことはできないかと、 考えていた矢先のことだった。

仕事とは結果を出すことが重要である、だが、決められたルールの中だけで物事を考えていては新しい発想は出てきづらいし、 他の競合プレイヤーには勝てない。

ルールを守った上で、ルールや常識を疑うことで、壁をぶち破る何かがあるか考えること。 そこが面白いという。

DeNAの主な収益はゲームなどのアイテム課金である。 利用者の意思が数字に物凄い勢いで反応するのだという。

ソーシャルゲームでは新しいゲームをリリースすると、どのくらいの割合の人がゲームを続けてくれているのか、 ゲーム内イベントに参加しているのかなどの数字がわかる。利用者がより楽しめるように、 時間単位でシステムを改善していくこともできるのがソーシャルゲームの特徴である。

DeNAが求める人材

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採用試験は、まずはウェブテストからスタートする。

金子氏自身も毎年100人程度の学生と会うが、どんなところを見ているかというと、 その学生の本質がどういう人であるかを見ている。間違いや失敗したことよりも、 そのような失敗をしたときにどう乗り切ってきたか、壁に対しとことん考え抜いて努力してきたかだ、という。

目線は常に上をみてほしいとも力説する。

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また、
成長に貪欲
変化を恐れない
そして機動(スピード)力が重要
という、3つの点もあげている。

学生時代に学ぶべきこと

最後に学校生活でこれは、学んできてほしいことをつづった。

やりたいことをとことんやる。
未体験のことにもチャレンジする。
多くの友達をつくり、過ごす。
勉強をする。
それはまさに貪欲な成長に必要なことでもあった。

学生時代には、失敗を恐れず様々な体験をしてほしいと結んだ。

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